1月21日金曜日、とめ市民活動プラザを会場に、令和3年度「地域づくり事業事例発表会」を開催しました。
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、ビデオ会議システム「Zoom」を利用したオンライン形式で実施しました。
主催:登米市 共催:とめ市民活動プラザ
この発表会は、より良い地域づくり活動の参考としていただき、地域づくり事業の情報共有を図り、地域の活性化につなげることを目的に開催されています。
今年度は令和元年度に引き続き、宮城大学 事業構想学群 准教授の小地沢将之氏にアドバイザーを依頼し、登米市内21コミュニティの中から、宝江コミュニティ運営協議会、中津山コミュニティ運営協議会の2団体と、「登米市地域協働まちづくり事業補助金」を活用した団体として、特定非営利活動法人スマイルむさしから事業内容の発表をしていただきました。
【宝江コミュニティ運営協議会】
発表内容は、これまでの成果を部会ごとに1例ずつ紹介。
ふれあい部会では、中学生をはじめとする子どもたちを対象に異世代とのふれあいの機会を設け地域リーダーの育成を目指すことを目的とした「地域リーダーの育成」事業、つどい部会では高齢者や子育て世代、子どもたちが楽しく交流できるイベントを実施した「宝(T)カフェ」事業、あんしん部会では災害時に備え地域の防災意識の構築を目指すことを目的とした「防災講話」について。
【中津山コミュニティ運営協議会】
発表内容は、昔から伝わるしめ縄づくりを高齢者と子どもたちが一緒に取り組むことによって、伝統を学び地域の活性化を図ることを目的とした「世代間交流しめ縄づくり」事業と、環境美化運動の一環として中津山地区を安全・快適で環境にやさしい地域づくりを推進することを目的とした「花いっぱい運動」事業について。また、コロナ禍だからこそ生まれた事業として、「米山地区3小学校6年生交流会」や、中津山地区住民の親睦と融和を図ることを目的に花火を打ち上げた「地域活性化事業」についても発表。
【特定非営利活動法人 スマイルむさし】
発表内容は、団体の活動概要や、福祉を通じて協働のまちづくり事業に取り組むことを目的とした「登米市サポートバンク支援事業」の中の4つの事業を紹介。
具体的な内容として、食料支援などの無償提供を行う「フードバンク事業」、無料低額宿泊所の運営や衣類などの提供を行う「衣・住の生活一時支援事業」、フォーラムや研修会を行う「生活を支える中間支援組織との連携事業」、「子どもの居場所づくりと学習支援事業」について。
アドバイザーの小地沢将之氏からは、各団体への質疑と講評、今回の事例発表会において参加者に地域づくりについて事前にアンケート調査を依頼しその調査結果に基づく質疑と助言、最後に今回の事例発表会の総評をいただきました。
多くの人達にコミュニティを運営する担い手になってほしいのなら、主催者と参加者という分断された関係ではなく、協力して一緒に取り組んでいくことが大事。
しかし全員参加という参加者の求め方は難しい時代になってきているので、そういった前提の中で何ができるかを考えて取り組んでほしい。
地域づくり計画を実践していく過程では、その成果を目指しがちになるが、普段から地域力を高めておき、予期せぬ所でも発揮されるような形に結びついていけば未来の子どもたちにとっても暮らしやすい地域コミュニティになっていくことにつながる。
登米市のようにコミュニティごとの取組を行っている自治体は全国的にまだ多くはないので、皆さんの取組が全国のモデルケースになっていくことを楽しみにしています、とのお言葉をいただきました。
今回発表された組織・団体の皆さん、大変お疲れ様でした!
また、Zoomで参加された皆さんもありがとうございました!